「結婚したらパッタリと夜の営みをしなくなった」というカップルは周りにいませんか?
ある調査によると、結婚後に性行為の回数が減ったカップルは年々増えているようです。その原因は気分的なこともありますが、身体的EDである場合が増えています。
ED治療薬として有名なバイアグラとは
多くのカップルの救世主と言われている薬がバイアグラです。バイアグラは世界で初めて認可され、ED治療薬として世に広く知られています。発売元はファイザー製薬です。1998年に発売されその翌年には勃起不全の医療用治療薬として日本でも認可を受けました。バイアグラの有効成分はフィルデナシルという物質です。含有量の違いから、50㎎と25㎎の2種類があります。薬の形状はひし形で、鮮明な青い色をしています。この薬に続いて次々ED治療薬が開発・発売されましたがバイアグラほど知名度・利用者とともに抜きん出いているED治療薬はありません。しっかりとした実績があるだけに信頼度の高いED治療薬といえるでしょう。
バイアグラの仕組み
性的刺激を男性がおぼえると、興奮した大脳から指令が脊髄を経由して勃起中枢に伝わります。すると、陰茎に走っている細動脈壁から一酸化窒素が分泌され、環状グアノシーリン酸という血管を拡張させる物質が増加します。環状グアノシーリン酸の作用によって陰茎周辺にある血管が拡張して血液量が増え、海綿体に血液が流れ込んで陰茎が勃起します。その一方で環状グアノシーリン酸を阻害する物質にPDE5があります。EDになっている人はPDE5が多いため勃起を継続できずすぐに萎えてしまいます。バイアグラはその有効成分である「シルデナフィル」がこのPDE5の作用を抑えるため、勃起の継続と補助を可能としているのです。
バイアグラと併用禁止のケース
心臓病などのため性行為を禁じられている人や狭心症の治療薬である、硝酸剤(ニトログリセリン)を服用している人はバイアグラを処方できません。また、服用している薬との飲み合わせが悪い場合もあるので、服用中の薬については、必ずクリニック受診時医師に申告しましょう。
バイアグラの服用方法
バイアグラは用量・用法を守らないと期待した十分な効果が得られないことがあります。そうした事態をさけるために、下記に示した服用方法をしっかりと守ってください。
服用は性行為の1時間前
バイアグラの効果は約5時間です。効果のピークは、服用後1.5時間後くらいに訪れます。そのため、性行為の1時間前までに服用するのが最も効果的といえます。
空腹時を狙って服用する
バイアグラは食事の影響を受けやすいED治療薬です。特に油脂分の影響を受けやすく、有効成分の吸収を阻害されてしまいます。十分な効果を得るために空腹時に服用しましょう。
飲酒は適度に
適度な飲酒はリラックスさせ、勃起をサポートしますが、過度に飲酒すると感覚が鈍くなり、バイアグラの効果が十分に現れないことがあります。また服用後も副作用が出やすくなるので深酒はしないようにしましょう。
バイアグラの副作用
バイアグラには、血管拡張作用があります。それに伴ってほてり、目の充血、頭痛、動悸などの副作用がみられることがあります。副作用が重かったり、バイアグラの作用が5時間を超えて効果が発現したりするようであれば、必ず医師に相談しましょう。